出版社コメント情報
この本のテーマそのものは、旅ではない。「モダンアート、グローカル・アート」を旅する、だ。(中略) 地域や風土を超えて永久永劫万人の心を打つ名作、名人のグローバルなモダンアートにこそ、その風土の匂いがユニークに実は染みついているものだ、というのが「モノ」に触れ学んできた私の生涯一学芸員としての信条だった。 (「はじめに」より)ローカル(地域、身近なもの)を大事にしながらグローバル(世界のありかた)につながる――。そんな「グローカル」な精神を宿した美術作品や芸術家を、風土に絡めて語った「芸術風土記」エッセイ。