『ＥＮＥＭＩＧＯ』『歩くひとＰＬＵＳ』に続く谷口ジローＳＩＧＮＡＬ第三弾。１９７０年後半から１９８０年代に発表した”自然との共存”をテーマとした短編をまとめる。『シートン』や『猟犬探偵』など”自然”との生活をテーマに描く現在の作風のまさに原点ともいえる短編をまとめることで、谷口ジローのルーツに迫る。　第一部は、アメリカを舞台にその広大な自然と先住民の生き方をまとめる。「荒野を歩め」「ジェロニモ」「ロング・ナイフ」「森へ－岩の蹄」｡　第二部は、日本の山に関わる人動物たちの物語をまとめる。「月に吠える」「裂けた咆吼」「ユーカラの森」「鷹」｡　第三部は、漁師とクジラの因縁を描いた「枯柴灘」。狼に育てられた少年と僧侶の物語「イラタカの数珠」、狼に変身する一族を描く「名づけえぬもの」を収録。