出版社コメント情報
1945年1月、アメリカ陸軍航空軍の対日爆撃司令官ヘイウィッド・ハンセルが解任され、後任にカーティス・ルメイが就いた。ルメイは後に同年3月の東京大空襲を含む日本全土への大規模な空爆の指揮を執る。この瞬間に立ち戻り、著者は一晩で10万人以上の命を奪った東京大空襲に至る様々な要因を検証する。精密爆撃を可能にする照準器を発明したオランダ人の天才。ドイツの都市を爆撃したイギリスの司令官。焼夷弾に使われたナパームを生み出したハーバード大学の化学者。そして航空機に戦争の未来を夢想した「ボマー(爆撃機)マフィア」こと米陸軍航空戦術学校のリーダーたち。それぞれの思惑を通して空前の殺戮の裏側を描くノンフィクション。