二千もの神々を戴くカルデア王国。その北部の山脈に住む半獣の民で黒狼のクロは、戦いの神を祀るニヌルタ神殿の主神官・エテルの守護獣に選ばれる。主神官は神殿において最も高位にあり、神殿兵を指揮する立場でもある。守護獣はその主神官の護衛役だが、まだ躰が小さなクロは戦力外とみなされ形式だけの守護獣に留まっていた。それでもクロは美しく有能な主君のため、必死に鍛錬を積み、少しでも認めてもらえるよう努力を重ねるが、当のエテルは人との距離が淡泊らしく、クロにまったく関心を示さない。そればかりか、「人の領域に踏み込んでくるな」と激しい拒絶を露わにされる。実はエテルには、大切な守護獣を自分の身代わりに喪った過去があるらしく…？黒狼の年下守護獣×美麗な主神官、懸命に尽くす一途で献身的な主従ラブストーリー！