出版社コメント情報
若木未生の代表作「グラスハート」が12年の時を経て、ここに再臨! 西条朱音視点では見えなかった、テン・ブランクの、もうひとつの物語。14歳の頃から《ミュジカ・ドリカ》というアイドルグループのセンターとして活動していた夏椎莉多は、絶対音感を持ち、ミュジドリの中でも抜きんでた歌唱力を持つものの、プライドの高さから周囲と衝突しがちだったこともあり、19歳で脱退。ソロボーカリストとして活動を始める。ある日、テン・ブランクのライブに連れられ、その音楽の力に衝撃を受ける。そして、ベーシストとして、一人の男性として、高岡に惹かれ焦がれ、それは藤谷への対抗心を生む……。自分の音楽を求め、スポットライトの中で傷だらけで生きる、ボーカリスト・夏椎莉多と高岡尚、テン・ブランクを巡るグラスハート最新刊!