出版社コメント情報
"<魔界都市""新宿"">に哀切の調べ流れる時… 復讐鬼と化した孤高の女。秋せつらは敵となるのか、それとも… 『闇の恋歌』に続くシリーズ 夕暮れの<魔界都市>に流れる物哀しいギターの調べと共に、その女はやって来た。妖術射撃を駆使する二丁拳銃の女・ベルである。目的は夫と子供を惨殺した暴力組織「クロムマイト商会」の殲滅(せんめつ)! だが敵は、同じく妖術射撃を操る名手クロケットを雇い迎撃態勢を整えていた。しかも、ベルの行方探索を依頼されたのは美貌の人捜し屋(マン・サーチャー)秋せつら。果たしてベルの悲願は叶うのか? そしてせつらが取った行動は…。(「ギターを持った渡り蝶」より) 哀切と叙情に満ちた人気シリーズ! <著者のことば> 短編集の『魔界都市ブルース』を上梓するのは、久しぶりのことである。せつらもメフィストも屍(かばね)も、長編出演にお疲れ気味かと思ったが、なーに、そんな甘い玉ではなかった。短編には短編なりにとばかり、長編とはまた違った味を存分に発揮している。読者は、ひと味異なる彼らを発見するだろう。<新宿>で会ったら、ひと声かけてやってください。"