出版社コメント情報
知床、東京、阿蘇、草津……、男と女の間に何が起こったのか? 想いゆえの悲劇か、憎しみゆえの惨劇か――。 十津川ファミリーが挑む愛と復讐の事件簿! 警視庁捜査一課の元刑事で私立探偵の橋本豊(はしもとゆたか)のもとに、失踪(しっそう)人の捜索依頼が舞い込んだ。行方不明となったのはOLの三浦亜紀(みうらあき)。「ひとりで生活してみたい」という手紙を残していた。橋本は調査を開始するが、真面目な亜紀には男の影もなく、手がかりがつかめない。しかし、直前に1千万円の貯金を下ろしていた。事件に巻き込まれたのか?やがて、携帯電話の交信記録から亜紀が知床(しれとこ)にいることが判明。現地へ飛んだ橋本は、亜紀が事故死したという証言を得る。不審を抱いた橋本はかつての上司十津川(とつがわ)に協力を要請した……。