出版社コメント情報
“永久機関”──それは、人類の成果か、神への反逆か? 絶対の冷徹と美貌、そして叡智(えいち)。〈魔界医師〉を描く究極エンターテインメント 〈著者のことば〉 ドクター・メフィストをもってしても、死者を甦(よみがえ)らせることはできない。なら、不老不死の人間はどうか? そして、彼らがメフィストの敵に廻(まわ)ったら、この白い医師は、いかなる手立てをもってそれに報(むく)いるか? 今回はそんな物語である。〈メフィスト病院〉の患者財宝八州美(たからやすみ)が脱走。鉄壁の監視網を破ったのは、彼が創(つく)った“永久機関”の力だった。潜伏した財宝は、早速複製を作るが盗難に遭(あ)ってしまう。直後、死亡した老人湯間嘉次郎(ゆまかじろう)が、孫めぐみの友人が持ち込んだ円筒形機器(メカ)の力で甦(よみがえ)る。この小型メカこそ、消えた“機関”だった。メフィストは不死者が氾濫(はんらん)する事態の収拾に動くが、“機関”が放つ熱量(エネルギー)は〈新宿〉を不安と恐怖に陥(おとしい)れてゆく……。やがて狂乱のメカ争奪戦に米国最強の特務機関が参戦した時、〈亀裂〉に大鳴動が!? 人類が手にした究極の力に〈魔界都市〉が下す審判とは?