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木曽川哀しみの殺人連鎖 長編旅情推理

木曽川哀しみの殺人連鎖 長編旅情推理

商品コード:X1009784396210489

  • 著者梓林太郎/著
  • シリーズ名NON NOVEL 1048 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
  • 出版社名祥伝社
  • ページ数210P 18cm
  • ISBN978-4-396-21048-9

販売価格990円(税込)

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旅行作家・茶屋次郎に、また奇妙な依頼が舞い込む。銀座の老舗デパート「三松屋」に勤める浅波香織は、高級時計盗難の疑いをかけられていた。その容疑を晴らしてほしいと茶屋を訪ねてきたのだ。乳児の時に捨てられ、養父母の元で育ったという香織。その数奇な生い立ちを知らせる謎の手紙が、過去に香織のもとへ届いていた。彼女の生い立ちに同情しながら、茶屋はデパート内部の者に疑いの目を向ける。すると、三松屋の内部調査を担当していた社員・宇垣の刺殺体が、長野県は塩尻市洗馬の川岸で発見される! その死の直前、取引先である長野県諏訪市内の会社を出た宇垣が、女性と歩いている姿が目撃されていた。茶屋は雑誌連載“名川シリーズ”の取材地を木曽路にさだめ、事件を追うことに。江戸日本橋からはじまり、今日の三条大橋へといたる中山道には、六十九の宿場があり、とくに信州から美濃へと抜ける木曽路には、道が険しいこともあり宿場町が多く連なっている。現在も美しい宿場の街並みが、奈良井、妻籠、馬籠など、各地に残されていた。関所跡の遺る福島宿の旅籠で、印象的な女性・文加と出会う。木曽路を旅していた茶屋は、中山道の馬籠宿で、新聞へのある投書記事を思い出す。その投書によれば、六年前に銀座で発生し、多数の死傷者を出した通り魔事件の犯人を、その馬籠宿で見たという内容だった。何かが茶屋の心にひっかかった──。そして、茶屋の木曽行に合わせるかのように、三松屋の取引先社員の溺死体が、木曽川に浮かぶ!時計の盗難事件に端を発し、美しい女性ふたりの数奇な生き方を追う茶屋は、六年前の悲劇から連なる殺人事件の真実に辿り着く!