出版社コメント情報
『修羅の契り』卑劣にも父を喪った兄妹を襲う魔手に市兵衛は!病弱の妻の薬礼(やくれい)を得んがため人斬りに身をやつした信夫平八(しのぶへいはち)。断腸(だんちょう)の想いで平八を刀に懸(か)けた唐木市兵衛(からきいちべえ)は、彼の忘れ形見、小弥太(こやた)と織江(おりえ)とともに新しい生活を始める。日々、絆(きずな)を深くする市兵衛と子どもたち。そんな中、岡っ引の文六(ぶんろく)、お糸(いと)夫婦が寝込みを急襲された。さらに、幼い兄妹が行方不明に――子どもたちの奪還(だっかん)のため死地へと向かう市兵衛に“修羅(しゅら)の刃(やいば)”が迫る!