出版社コメント情報
奉行が裁けぬ悪を討つ八百屋の婆さんが消えた!金のためにそこまでやるのか――善良な民(たみ)への悪行(あくぎょう)、許すまじ。喰い逃げ騒動を起こし、人宿(ひとやど)「相州屋(そうしゅうや)」に連れてこられたのは、市太(いちた)なる若い男。生意気なはねっ返りだが、凶賊一味の磔刑(はりつけ)の報を聞いてから明らかに様子がおかしい。時を同じくして西蓮寺(さいれんじ)に奇妙な来客が。棺桶(かんおけ)を担(かつ)いで寺を訪ねた客の目的とは――。正月早々、忠吾郎(ちゅうごろう)が目撃した行き倒れ騒動とのつながりは? 市太と凶賊の関係は……? 奉行が裁けぬ悪を討つ、第7弾。