出版社コメント情報
恋愛、結婚、子宝……。ふたりは幸せの頂(いただき)を登っているのか。言い知れぬ不安が生まれた時――。30半ばで娘を授かった西岡順一(にしおかじゅんいち)は、喜びとは裏腹に、母となった妻との新しい暮らしに不安を感じていた。二人にとって子供の誕生は人生の頂(いただき)なのか?アルコールに逃げ込む順一だが、妻・由里子(ゆりこ)は静かに見守るだけだった。そんなある日、娘の名付け親で大学時代の恩師の危篤(きとく)の報が。二人は急遽(きゅうきょ)、教授夫妻の住む南仏ニースへと向かうが――見失った絆(きずな)を捜す至高の恋愛小説。