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飛来する棒手裏剣、修験者(しゅげんじゃ)が興(おこ)した謎の流派、神出鬼没(しんしゅつきぼつ)の“谷隠流(やがくれりゅう)”忍びの牙城(がじょう)に討ち入れ!泉十郎(せんじゅうろう)は何かが飛来するかすかな音を耳にした。柴崎(しばさき)の胸に棒手裏剣が突き刺さっている。忍者だ! 泉十郎は棒手裏剣が飛来した先に目をやった。口封じか!? 半月前、駿河成沢藩(するがなるさわはん)の重臣が殺された。「始末をつけよ」と命を帯びた泉十郎たちだったが、探索の途上で捕(とら)えた藩の御使番(おつかいばん)柴崎が、口を割る前に谷隠流なる忍びに殺され……。忍び対忍び、苛烈(かれつ)な戦いが始まる!