出版社コメント情報
悲しみに暮れる表情に、湧き上がる衝動。今夜だけ抱いてサレ妻(づま)=不倫、浮気をサレた女たち男と女――。18歳の俊平(しゅんぺい)にとって、曖昧(あいまい)で理不尽(りふじん)な関係だった。父親の不倫から不遇(ふぐう)の少年期を送った俊平は、浅草(あさくさ)の焼き鳥屋で働いていた。しかし、店主も不倫の末、出奔(しゅっぽん)。俊平は女将(おかみ)の茅乃(かやの)の哀(かな)しむ姿を見て、関係を持ってしまう。翌日、茅乃の姿はなく、職を失った俊平は旅へ。静岡、大阪、岡山、瀬戸内……不倫や浮気をサレた女との出会いと別れ。瑞々(みずみず)しい旅情官能。