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出世のためにそこまでやるのか――?欲と欲のぶつかり合いに巻き込まれた善良な若侍の命が!?相州屋の面々が窮地を救う!浜松(はままつ)藩の不正を直訴(じきそ)するため、江戸に向かう若侍が襲われた。瀕死(ひんし)の若侍を助けたのは御使番(おつかいばん)見習いの菅野直次郎(かんのなおじろう)。甲斐甲斐(かいがい)しく若侍の面倒を見る直次郎には、実は裏の顔が――なんと出世のために若侍の命を差し出す画策をしていたのだ。藩の不正と藩主の水野忠邦(みずのただくに)の関係は?「出世」は人を狂わすのか?翻弄(ほんろう)された若侍を救うため忠吾郎(ちゅうごろう)と相州屋(そうしゅうや)の面々が立ち上がる!