出版社コメント情報
存在感を消した少女は初めて恋を知り、引きこもり少年は瞬間移動の力で大切な人を救う小さな超能力者たちの、切なくて、愛おしい恋。まっすぐに生きる、すべての人々へ──ある理由から存在感を消せるようになった高校生、鈴木伊織(すずきいおり)。彼女を認識できるのは、友人の春日部(かすかべ)さやかだけ。けれど、さやかと話すうちに、伊織はバスケ部で人気の上条(かみじょう)先輩のことが気になりだした。ついにはその〝体質〟を活かし、彼の後をつけ始め……(表題作)普通じゃない超能力者たちの恋。それは切なくて、おかしくて、温かい。名手が紡(つむ)ぐ、優しさ溢(あふ)れる六つの恋物語。