出版社コメント情報
笹本稜平、不滅の山岳小説!高みへの一歩一歩が孤高の青年を成長させていく――。仲間の希望と哀惜を背負って、8000メートル超の冬のK2に男はたったひとりで挑んだ! ヒマラヤ屈指の難関ローツェ南壁の冬季単独登攀を達成した奈良原和志は、スポンサー企業の技術者柏田を伴っての登山で落石事故に遭遇。柏田は死亡、自身も大怪我を負う。誹謗中傷に打ちのめされる和志。そんな折、癌で余命いくばくもない和志の師磯村は、あえてK2の冬季単独登攀を勧める。哀惜と希望を背に、和志は8000メートル超のデスゾーンに挑むのだが……。