ドラッグネットから身を守るには……。オンライン・プライバシー問題を専門とする著者が一般市民の立場から現実的な範囲で策を試みる。

あなたの個人情報は30円（28セント）で売買されている！　ネット閲覧、Gmail、スマホの位置信号……　国家とハイテク企業が生み出した“無差別監視システム”の脅威と現実　私たちは誰もが見張られている社会に生きている　私たちは24時間、見張られている。サイトを訪問すると、あなたの興味に沿ったオンライン広告が出現する。ショッピングモールを歩けば、ポケットのなかのスマートフォンが発する信号を小売店が追跡する。政府はネット上の個人情報や携帯通話記録のデータを収集する大規模監視活動を行なっている。ピューリッツァー賞受賞ジャーナリストが、あえてネット上に架空の人格を作って、ドラグネット（監視網）社会の恐るべき実態を探り、その最前線からレポートする。政府、民間企業、そして犯罪者までもがテクノロジーを利用して、無差別に大量の個人データを収集する現状から、私たちは果たして逃げられるのか。個人データ売買マーケットの闇を暴く　●ネットサーフィンはリアルタイムにトラッキング（追跡）されている　●プロバイダーがインターネット閲覧履歴を金に換える　●あなたが今見ている広告窓の権利は、さっきオークションにかけられていた　●スマートフォンが発する電波によるあなたの位置情報をブローカーが売買している　●個人情報の「お値段」は、今や28セント（約30円）にまで下がった　●一度拡散した個人情報は絶対に消せない！