出版社コメント情報
なぜ、心理学が人文科学でありながら、他領域科学よりも一段低く見られてしまうのか。それは、大衆の心理学という学問への誤解が大きい。本書はこの誤解をとくべく、人間の行動について心の動きからアプローチする“まっとうな”学問である心理学を、真正面より論じたテキスト。原書は第10版と版を重ね、本書を読むための「手引書」が刊行されるほど、アメリカでは心理学講座のバイブル的なテキストである。特に、職人技やカリスマ性を誇示した疑似心理学に騙されないため必須となる批判的思考を学ぶために、医学・社会学・経済学・心理学分野の有名な調査研究を振り返り、出された結論のどこが正しく、どこが誤っているかを示しながら解説をする。