出版社コメント情報
クロード・スタイナーは交流分析の創始者であるエリック・バーンの最も早い時期からの弟子であるとともに、同僚であり、親友でもあり、「人生脚本」「ストローク経済の法則」などの理論の創出により、交流分析の発展に比類なき貢献をしてきた。本書はスタイナーの晩年に書かれた本であり、特に以下の4点について強調し、なぜこれらの点を重視するに至ったか、その背景をも興味深く語っている。1.ストロークに基づく愛の強調2.「感情表現能力」の強調3.自由で民主的な社会をめざす交流分析の役割4.実証的な交流分析を目指す必要性本来自由であるべき人間の精神と心理が、我々の生きる時代の家父長的封建主義社会の中で抑圧され、時に激しく苦しむことになるのだが、この4点を重視して行われる交流分析が、この抑圧された精神を開放し自由にするのに大きな役割を果たす。スタイナーが晩年に行きついた、この時代に即した交流分析と、その根底に流れるものを深く理解するための1冊。