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古くから人々は「宇宙」を地球の遥か遠くという、隔たりのある場所という観点で捉えていました。しかし、ロケットを飛ばし、人工衛星などを活用し、国際宇宙ステーションには人が常時滞在するという宇宙時代を迎え、宇宙が地球からつながった場所と捉えるようになっています。そこで、本書では、人間が活動する場所を宇宙に拡大する意味と意義を人文社会学の観点からまとめています。これまで人間は宇宙をどのように見てきたのかにはじまり、宇宙に飛び出した人間の認識や行動はどのように変わるのか、宇宙時代における哲学、宗教、芸術などはどのように変わっていくのかなどについて考えます。また、今後いつごろまでに、どのような人間社会を地球外に築き、その人間社会にはどのようなルールが必要なのかを検討し、将来を見据えた日本の役割についての展望にも触れています。