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明治から昭和初めにかけて日本のテキスタイルは、卓越した繊細な染織の技術が確立し、競うようにさまざまなデザインが生まれました。この時代の日本のテキスタイルデザインは今見ても、バラエティー豊かで衝撃的なものばかりです。今とは違い、情報を収集する方法が限られていた時代。テキスタイルデザインを通じて、人々の想像力は今より遥かに柔軟で自由だったことを感じます。今回はその日本の布の中の花をモチーフにした図案にスポットを当て、目白「LUNCO」のオーナー・永田欄子氏の選ぶ、着物、帯、布のさまざまな花柄デザインを1冊に集めました。多種多彩な意匠、自由奔放な色使い、巧緻な技法の、花をモチーフにしたテキスタイルデザインは、着物好き、花柄好きはもちろん、テキスタイル図鑑としてやデザインの参考としても楽しめる1冊です。