出版社コメント情報
SDGsって聞いたことあるけど、いろいろあって難しそう‥‥‥。地球のどこか遠くの問題なんじゃないの?こんなふうに思ったりしていませんか?SDGsは、「開発国途上国の支援」が主要な目標ではありません。地球に暮らす一人ひとりの未来に関わってくる目標なのです。目標もバラバラに見えて、解決するためには密接につながり合っているのです。まずは、その全体を知ることから始めてみませんか?SDGsとは、「誰一人取り残さない世界」の実現に向けて2015年に国連で採択された、2030年までに目指すべき世界共通の持続可能な開発目標のことです。「Sustainable Development Goals:サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ」が正式名称です。「ゴールズ」というからには目標は一つではない? そう、17の目標が設定されています。貧困、飢餓、健康、教育、性別による格差、気候変動、平和‥‥‥。さまざまなテーマを設定して、「こうなるべき」というゴールを掲げました。大きな目標を達成するためには、具体的な、より小さな目標が必要です。それらは「ターゲット」と呼ばれ、全部で169個設けられました。SDGsってなんだろう? どうしたらそれが達成できるんだろう?その疑問は、上に書いた17の目標とは何か、169のターゲットとはどんなものなのかを知らなくては解消することはできません。パズルを完成させるのと同じで、全体を把握して初めて、自分に身近なことは何か、どんなふうに行動を変えられるかなど、具体的なアクションが始まっていくのです。この本では、17の目標と169のターゲットをすべて、「一つ残らず」わかりやすく解説します。この本を読み終えたら、「SDGsとはこういうもの」ということがわかるようになっています。そして、SDGsを解説するだけでなく、各テーマごとにコラムを設けました。今、世界で実際に何が起きているのか、どんなアクションが考えられるかを考察します。17のテーマごとのコラムは、ジャーナリストの池上彰さんや気象予報士の天達武史さん、さらには元ウルグアイの大統領ホセ・ムヒカさん、報道の仕事で世界中の問題を自分の目で見てきたテレビ局のアナウンサーの人たちなどが担当しました。それぞれが得意とする分野をじっくりとひも解き、パズルの1ピース目となる小さなアクション(行動)を提案します。