現代人が忘れてしまった原始の感覚とは？ネイティブアメリカンには、サバイバル技術とは自然と戦うことではなく自然に生かしてもらうことだという教えがあります。自然に生かされるためには、自然から発せられるさまざまな情報を感じるための感覚の感度を大きく高める必要があります。彼らはそのためにさまざまな感覚トレーニングを行い、ハンティング、寝床の確保、病気の治療など、生活のありとあらゆるものにその感覚を利用していました。本書は、最終的には道具のいっさいを持たずにサバイバルができるようになることを目標に最低限のフルサバイバル術を紹介していますが、そのサバイバル技術のベースとなる感覚トレーニングの紹介にも多くのページを割きました。感覚トレーニングといっても、普段の生活やアウトドアアクティビティの隙間に取り入れられるものばかりで、どれも楽しく、同時に気持ちを楽にさせてくれます。本書は、普通に生活をおくっていると見過ごしてしまうようなものに、実はものすごい情報があるということに気付く力を養います。キャンプや釣りなど、自然の中で楽しむアクティビティだけでなく、普段の生活にもこの力はとても有用です。■目次（仮）第１章　感覚トレーニング現代人が忘れてしまった感覚とは？／感覚トレーニングの重要性／ベースラインとは　／ベースラインにアプローチする　／自分の聖地を見つける　／アウェアネスを養う　／感じた情報を視覚化する技術　／サンクス・ギビングの祈り　第２章　サバイバルトレーニング　フルサバイバルとは？／命の５要素とセイクレッドオーダー　／具体的なシナリオと身につけるべき技術　／自然と戦わず、自然に生かされる　／自然の掟　その場所を知る　／シェルターに必要な機能　／道具を使わないで作るシェルター　／シェルター周りのレイアウト　／水を探す　／飲み水に処理する方法　／焚き火の準備をする