出版社コメント情報
青山裕企の写真の撮り方の真骨頂となる、フェティッシュな構図の理論を伝授する。『スクールガールコンプレックス』で一躍、人気カメラマンへと駆け上った青山裕企。同書で見せた青山の手法は、女子学生という魅力的なモチーフの顔を写さずに、彼女たちを象徴するある部分だけを正方形にトリミングしたものだった。エロティックであり、さわやかであり、男子学生の青春の妄想の世界でもあり。そういった見る者の感性に委ねられた女子学生の部分ショットは、青山の独自の構図の理論が凝縮している。その構図の理論を、女の子を可愛く撮りたいという動機で写真を始めたビギナーだけでなく、人物写真がなかなか上手く撮れないという、キャリアのあるアマチュアカメラマンにもよくわかるように、写真と図解で開設する。手描きで写真に書かれた、肉筆の説明文も公開し、直に青山から習っているような錯覚さえ覚える。青山が実際にモデル撮影をしているメイキングなども盛り込み、ライブ感を味わいながら学べる1冊である。