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ヒラムシは、パッと見にはウミウシに似ていますが、系統的にもかけ離れた生き物です。しかし日本でもかなり多くの種が棲息しています。しかし本としてはまとまったものは今まではありませんでした。ここ数年、ウミウシ人気とともに、この「小さいけれども美しい生き物」に興味がもたれはじめています。ダイバーにとってヒラムシは、「その美しい姿からウミウシと見間違うことが多く、撮影はしてしまうが、きれいだけど名前がわからない」「名前が知りたい。同定できる本がほしい」という存在です。ここ数年で撮影された写真がFacebookやネットなどでのUPが増え始め、どんどん美しい種が発見されています。同定できる資料本として、さらに今までに見たことのない美しさに惹かれるウミウシファンにとっても、本書は見応えのある書籍といえます。日本で見られる200~250種程度のヒラムシの特徴や生態、生息分布などを紹介。同定の決め手となるポイントをすべてイラストで解説。ウミウシを筆頭にそっくりに似せる擬態ぶりを比較して掲載したり、ヒラムシを美しく撮影するテクニックや、ヒラムシを上手に探すコツなども取り入れ、実践でも使える書籍です。