出版社コメント情報
地方公共団体が経営する病院(公立病院)は、国の医療制度改革の流れの中で、累積欠損金(平成23年度の累積赤字額)が2兆円強と増えている。経営形態の変更や病院再編などの抜本的な病院改革に取り組まない限り、赤字の公立病院はやがては経営破綻、医療現場から淘汰される可能性も高い。本書は、群馬県の県立病院に隠された膨大な赤字運営の実態を明らかにするとともに、公立病院改革に成功した事例も紹介して、徹底した情報開示と早期病院改革の必要性を訴えるもので、「本当に現状の病院経営でよいのか」、その是非を県と県民に問うものである。