出版社コメント情報
製造業における「クリーン化」とは、製造現場に微細なゴミを持ち込ませず、発生させず、堆積させず、排除することで製品品質の向上を目指すこと。仮に市場に出たのち品質に問題が生じた場合、回収や補償等に膨大な費用がかかり、企業の信用まで失墜してしまう。昨今、国内外の現場を見るにつけ、日本のものづくりの基盤が弱体化してきたように感じる。東南アジアからは猛追され、すでに追い越されたという危機感が増幅している。日本のものづくりが衰退していく様を目の当たりにしてきた者として、現在の日本のものづくりは「魂の抜けたものづくり」になっているのではないかと感じる。本書はクリーン化の第一人者が25年間の経験、体験から得た事例をふんだんに盛り込み、分かりやすく解説した現場側からの提言である。企業人だけでなく、ものづくりに関わる全ての方に向けたクリーン化の実用書である。