出版社コメント情報
会津若松市に住む高校生、緑川七郎が思わぬきっかけで江戸時代末期にタイムスリップし、後に徳川幕府最後の十五代将軍となる一橋慶喜と入れ替わってしまう。攘夷か開国かで揺れ動く激動の幕末において、七郎は数々の難問に立ち向かう。そして時代は戊辰戦争へ突入する。朝敵・逆賊の汚名を着せられた会津藩を何とかして助けたい。だが、余計なことをすれば歴史が変わってしまう。そこで、どうせ会津が負けるのであれば、明治新政府に対し新しい日本を思いっきり高く売りつけてやろう。そう考えた七郎は、薩摩・長州を相手に大名や旗本、新撰組、後に実業家となる渋沢栄一らを巻き込んで、時には涙と笑いを誘いながらハチャメチャな騒動を引き起こす痛快なSF時代劇である。