出版社コメント情報
性染色体の異常から引き起こされる先天性の疾患、ターナー症候群。症状として1番多いのは低身長と不妊で、女性のみに発症します。生まれてくる女児の2500人に1人がこの疾患を持つと言われているだけに、これまであまり知られてきませんでした。本作品では、そんなターナー女性の一人である著者が、自分の疾患と向き合う中での、悩みや疑問、発見などを日々綴ったもの。日本に於けるマイノリティーの問題からジェンダー、生命倫理についての考察、さらにターナーという疾患を抱えて来たからこそ育んでくることができた人を慮ることのできる強さとやさしさ、人としての成長の可能性などについても言及。同じ疾患を持つ方やその家族、あるいはターナー症候群という疾患の存在さえ知らなかった人にも手にとって読んでいただきたい一冊。