出版社コメント情報
●コロナ禍で変わりゆくコミュニケーション オンラインでの情報のやりとりが格段に増える一方で雑談が減り、本来意図するコミュニケーションが難しくなったという声を聞くことが多くなった。企業側は、出社率を低く抑えつつも、人と人が交流できる場所を作ることに躍起だ。 一方で、AIの発展により、コミュニケーションを「計量する」ことも可能になり、ムダな動きを排除したり、コミュニケーションの「質」に集中することも可能になった。また、人の心理を分析した上での「行動経済学」は保険のCMで使われるなど一般化し、コロナワクチン接種率を高めるワーディング作りでも活用される(このことを「ナッジ」という)など、コミュニケーションの世界に深く入り込んできている。 著者は海外との仕事のやりとりも多く、コロナ禍になる前からテレビ会議によるコミュニケーションに精通し、声が小さくても前職の監査法人トーマツでは、プレゼンの達人として有名だった。本書はそういった伝え方・コミュニケーションの最新事情を、著者の体験も踏まえた上で語る1冊である。●コミュニケーションの「裏側」には何があるのか ミーティングの「質」を目や口や声質などで判断し、スコアリングする会社、得意なことではなく、苦手なことからアイデアを見つけ出そうとする会社、あるところに注意を集中させ、交渉を優位に進めようとする手法(アンカリング)など、様々な知見からコミュニケーション改善のヒントを提供する。これらを知ることで、自分が戦略に「はめられること」を避けることもでき、交渉を優位に進めることも可能となる。