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昼の家、夜の家

昼の家、夜の家

商品コード:X1009784560090121

  • 著者オルガ・トカルチュク/著 小椋彩/訳
  • シリーズ名EXLIBRIS
  • 出版社名白水社
  • ページ数380P 20cm
  • ISBN978-4-560-09012-1

販売価格3,190円(税込)

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物語る土地の記憶    歴史上、ポーランドは国境線が不安定に揺れ動いてきた国である。現在はロシア、ドイツ、チェコなどと接しているが、国境近くの町や村は、過去のある時点ではまったく別の名前で呼ばれていたのだ。  本作の舞台は、ポーランドとチェコの国境地帯にある小さな町ノヴァ・ルダ。かつてはドイツ領でノイロードと呼ばれたこの土地に夫と移り住んだ語り手は、隣人たちとの交際を通じてその地方の来歴に触れる。しばしば形而上的な空想にふけりながら、日々の覚書、回想、夢、会話、占い、聖人伝、宇宙天体論、料理のレシピなどの数々が綴られていく。 「フラムリナ、あるいは野生のエノキタケ」ご近所の一人は、キノコの季節になるときまって家を訪ねてくる。アウシュヴィッツ(オシフェンチム)で買った食用油の話と、エノキタケのコロッケの作り方が披露される。 「ペーター・ディーター」ドイツ人ペーターは、生まれ育った家を見るため、妻と国境を越える。登山の途中、心臓発作を起こして息絶えた彼の片足はチェコ側に、もう片方の足はポーランド側にあった。  ……これら111もの挿話によって、ある土地をめぐる一つの幻想的な物語世界が立ち上がる。現代ポーランド文学の旗手による傑作長編。