おすすめコメント
ヴィクトリア朝の英国。親を亡くし、姉の家に身を寄せているアビゲイルは、「私は絶対に結婚なんかしない」と決意している。姉は裕福な公爵未亡人だが、夫が生きていた頃の結婚生活が幸せではなかったのを見ているからだ。いとこである伯爵夫人もまた、夫の冷淡さに苦しめられている。アビゲイルの姉はいとこを救いたいと、二人でトスカーナに行って身を隠す計画を立て、アビゲイルも共に出発することになる。結婚しないと決めてはいても、まだ若く無邪気なアビゲイルは恋人という存在を夢見ている。落ち着いた先の古城で、運命のいたずらから、見知らぬ男性たちと同居することになってしまうのだが、放蕩者の公爵アーサーに興味をおぼえる。アーサーは少女っぽいアビゲイルを最初は遠ざけようとしていたが、やがてその純真さに引かれて……