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激しく、静かに北島イズムを受け継ぎ、遂に復活ののろしを上げた明大ラグビー部の軌跡。「明大ラグビー部にとって勝敗は二義的なもの。本当の目的は、自分たちのラグビーができたかどうか。たとえ負けても、自分のプレーに自身をもって敗れたなら胸を張れ」。
かつてそう語ったのは名将・北島忠治。御大の没後22年の時を経て、復活の狼煙を上げた明大ラグビー部の軌跡を改めて振り返る。
八幡山での孤独の8000日、地面ばかりをみていた80万回のスクラム練習・・・
2019年1月12日、天理大との大学選手権決勝――、最後の天理の攻撃、1分37秒に22年間の空白が凝縮されていた。密閉され、出口の無い時間は膨張を重ねた。
希望なき絶望の日々が沸点で炸裂したようなノーサイドの笛だった。