出版社コメント情報
日独の歴史研究から、証拠開示の構造にせまる。意義や機能を明らかにし、捜査・訴追過程の可視化という解釈や立法論の視点を提示。問題状況と本書の問題意識. 日本における証拠開示問題の歴史的構造. ドイツにおける記録閲覧権と手続構造との関係. 憲法上の権利と記録閲覧権. ドイツにおける記録閲覧権の対象と「記録完全性の原則」. 捜査段階における記録閲覧の意義と機能. 日本の証拠開示問題の構造. 被疑者・被告人の証拠開示請求権・総論. 捜査段階における証拠開示と強制処分に関する証拠資料の提示. 再審における証拠開示. 現行刑訴法の解釈と課題. 今後の改革に向けて欧文タイトル:Das Akteneinsichtsrecht im fairen Strafverfahren