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教科書に掲載されている数々の歴史史料。これらを実物大、つまり本当の大きさの迫力の写真で紹介する図鑑です。
土器・仏像から錦絵まで、教科書に掲載されているさまざまな史料の写真は、重要な歴史の証人であり、日本の歴史と文化を理解するのに欠かせないものです。しかし残念ながら、教科書の小さな写真では、なかなかその史料の持つメッセージが伝わってきません。
そこで、この本ではそういった縄文時代から明治時代にかけての史料を、わかりやすい解説とともに実物大の写真で掲載しました。
たとえば、意外に大きな遮光器土偶、銅鏡や金銅製履の細かな細工、憂いを秘めた阿修羅の表情、弟子たちの手で丁寧にまつげ・まゆげまでつくりこまれた鑑真の像。それをつくったそれぞれの時代の人びとの心が、息遣いが伝わってくるようです。
この図鑑で紹介したひとつひとつの「もの」を通して時代を見ることで、その背後にある大きな歴史が立体的にとらえられる、画期的な歴史図鑑です。