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世界的な「コーヒーハンター」が説く コーヒーの最新事情と奥深き世界! コンビニコーヒーと 高級ホテルや高級レストランのコーヒーでは、なぜ約10倍もの価格差が生まれるのか。そこに日本のコーヒー業界が長年抱える 大きな課題があった。コーヒーを取り巻く世界の状況から 日本独特の「コーヒー進化」、そしてコーヒーの美味しい淹れ方まで、その魅力をまるごと一冊に! (はじめにより) 世界中に、日本ほど抽出方法が豊富な市場は 見たことがありません。10年ほど前、アメリカのコーヒー関係者に サイフォンでコーヒーを抽出して見せたところ、これは科学だと驚いていたほどです。アメリカで人気のサードウェーブですが、それはまだまだ大都市に限定されています。日本のように、各地で本格的な サイフォンやネルドリップの専門店が あるのとはわけが違います。他方、日本でもいくつかの 大きな波がありました。まずは、ファーストウェーブ。これは、1950年代に戦中から止まっていた コーヒーの輸入が再開され、日本のコーヒー市場が活性化した1960年代。そして、1970年代から始まった 喫茶店ブームがセカンドウェーブ。こだわりのコーヒーを淹れるマスターがいる コーヒー専門店が日本の随所に見られました。しかし、バブルによる家賃高騰で 喫茶店文化は終焉を迎え、取って代わったのが1990年代のチェーン店の展開と シアトル系の日本上陸、そして自家焙煎ブーム。これが、日本のサードウェーブです。そして、ここ数年、活況を呈しているのが、コンビニコーヒーです。これがフォースウェーブと 言えるのではないでしょうか。今、コンビニコーヒーは、日本のコーヒーのトレンドを読む上で、見逃せない存在になっています。こうして、コーヒーがより身近になり、コーヒーを飲む人が増えるのは実に嬉しいことです。しかし、まだまだ本当のコーヒーの おいしさが伝わっているとは言いかねます。原料の重要さ、正しい豆の選び方、抽出方法が広く伝わっていないとも感じています。本書では、日本のコーヒーの現状と どのように変わっているのかを 述べていきます。