出版社コメント情報
働きながら、認知症の親と幼い子どもの育児……全部、ひとりでできますか?少子化と高齢化が加速する日本の大問題!5人に1人が介護と育児を抱える「ダブルケア」の時代を迎えている。ダブルケアは気づかないうちに始まり、仕事、家庭に大きな影響を及ぼす。辞職や経済的な困窮、家族関係の変化……ダブルケア家庭の実態を中心に、今まで光を当てられてこなかった「ケア労働」のリアルをあきらかにし、官民の制度、試みなどから、救援策を考える希望に満ちた1冊。あなたもダブルケア予備軍かもしれません!?●共働き家庭である●兄弟姉妹が遠くに住んでいる●乳幼児の子どもがいる●両親が高齢/体調に心配がある【著者プロフィール】相馬直子1973年生まれ。横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授。子どもや女性が自由に生きられる社会について考えるため、子育て支援や保育について比較研究を行う。著作に、『子育て支援を労働として考える』(松本洋人氏と共著、勁草書房、2020年)がある。山下順子1974年生まれ。ブリストル大学 社会学・政治学・国際学学科上級講師。ヨーロッパと東アジア諸国を比較しながら、社会政策が人々の家族関係や介護関係にどんな影響を及ぼすのかを研究する。著作に、『労働再審5 ケア・労働・アンペイドワーク:揺らぐ労働の境界』(仁平典宏氏と共編、大槻書店、2011年)などがある。