出版社コメント情報
故・小鷹信光氏がこよなく愛した、忘れられたノワールの傑作が、ついにそのヴェールを脱ぐ!!巻末に、評論家・吉野仁氏による18頁に及ぶ渾身の解説付き!M・A・コリンズ、バリー・ギフォード、ビル・プロンジーニ他、各氏絶賛!ホテルで抱いた女は、三日して部屋を出るとき、俺と一緒だった。最初は、南へ向かう旅の途中で捨てるつもりだった。でも「悪い金なんてない」と言い放つ女には見るべきものがあった。俺には計画があった。一緒に脱獄するとき命を落とした仲間が残した、とびきりのヤマが。そして、計画には相棒が必要だ……。80年代に再発見され、「完璧なる強盗小説」と激賞された究極のノワールが、ついにそのヴェールを脱ぐ。故・小鷹信光氏が心から愛した破滅と愛憎の物語を魂に焼き付けよ!