出版社コメント情報
「西ドイツによる将来的な核武装」と「世界的な核の拡散」。米国が抱えていた二つのリスクに対し、ジョンソン政権はどのように対応したのか。核不拡散条約(NPT)の成立に加え、「同盟内の拡散防止政策」としてNATO核共有制度が完成する過程にも焦点を当てることで、政策間に生じた競合性を克服しながら、1960年代米国の核不拡散政策が進展したことを実証的に解明する。[ここがポイント]◎ 従来の研究では見過ごされていた「同盟国内の核不拡散政策」に光を当てることでジョンソン政権期における米国の核不拡散政策の全容を明らかにする。◎ 入念な資料調査をもとに、刻一刻と変化する政策形成のプロセスを克明に描き出す。