出版社コメント情報
カリフォルニアのフェミニスト論客である著者は、本書において、モダニズム文芸批評から、ポストモダン思潮、そして、カルチュラル・スタディーズ、フェミニズム理論にいたるまで、モダニティ以後の文芸/文化批評を渉猟し、〈旅〉や〈移動〉といった事象をめぐる言説思考の限界と問題点を脱構築的に批判する。読解の対象として、ドゥルーズ=ガタリ、ボードリヤール、サイード、J・クリフォード、アドリエンヌ・リッチほか多数。――〈移動〉をめぐる20世紀言説のメタ・クリティック。ダナ・ハラウェイ推薦の一冊。