出版社コメント情報
日本を含むアジアからヨーロッパにかけての「君主号」に関する11本の論考を収録。1部「東アジアの君主号」では、中国の皇帝号を中心に、草原社会・東南アジア・日本などユーラシア東部の諸地域の君主号について、2部「南アジア・中央アジア・西アジアの君主号」では、イスラームと関わるユーラシア中央部の諸地域の君主号について、3部「ヨーロッパの君主号」では、ローマ帝国とその後のユーラシア西部の諸地域の君主号について考察する。本書では、これらの考察・分析を通じて、君主号の重層性や多義性を検証しつつ、多元的で複合的な歴史世界の展開を明らかにする。2022年史学会大会シンポジウムをもとに編集。