出版社コメント情報
「ピアノのくに」の第1巻は「あおむしの うんどうかい」からはじまります。中央のドの音を全音符で大譜表上に表示し、右手・左手両方で弾くことを学びます。次の課題はリズムうちとハーモニー。どちらも先生の真似をしながらリズムパターンと和音(ハーモニー)を繰り返します。<リズムのき>が出てくるたびに新しいリズムが加わり、音価の違った音符や休符、その組み合わせと、少しずつ複雑な要素が要求されてゆきます。<ハーモニータワー>が出てきたら歌ったり、行進したりしますが、ハーモニーを覚えることより、耳にすることが重視されます。第1巻には23曲(プラス練習曲2曲)が収載されていますが、第7番から中央のドから両方向に向かって覚える音が加えられ、この巻終了時には、どちらもソまでが登場します。3拍子と4拍子、スタカートとテヌート、フォルテとピアノ、ハ長調とイ短調などの「ちがい」を理解する感覚を身につけることも同時に求められています。最初から大譜表が登場するものの、あくまでメロディーを両手で弾き分ける範囲にとどまり、すべてに先生用の伴奏が用意されています。たとえ8小節の大変短い曲でも、収載された多くの曲がこの「ピアノのくに」のために書かれたオリジナル作品であるからこそ実現できた、贅沢なハーモニーに包まれる豊かな音楽の世界を実感させてあげて下さい。