出版社コメント情報
元弘元年(一三三一)より慶長二年(一五九七)までの室町幕府の実録。徳川実紀の編者成島司直の子良譲の編。本篇三百四十七巻、附録二十巻。天保八年(一八三七)編纂に着手し、嘉永六年(一八五三)完成した。吾妻鏡にならったというが、自分とは直接利害関係のない過去の実録であるため客観性が強く、体裁も、綱文をかかげて次に史料を引用する。公家の日記・古文書・軍記など、引用書名をも注していることは、我々にとって便利である。この書物の完成によって、江戸幕府の修史事業は、全時代にわたるものとなった。