出版社コメント情報
子どもの出生数を決定してきた要因は何か?江戸後期から現代まで、日本の家族を「都市型」「都市近郊農村型」「東北農村型」に分け、それぞれの出生数の推移を分析。少子化と非正規労働との関わりについても考察する。本書の課題・方法・構成. 近世後半期~明治前期都市型、都市近郊農村型、東北農村型の出生養育. 明治中・後期の3類型の出生養育. 明治期の人口に関する国家政策. 労働者家族・新中間層家族の形成と計画的出生への志向. 出生率の差が生み出した地域により異なる農民家族のあり方. 戦時期の国家政策と3類型の合計出生率の動向. 計画的出生養育の一般化. 家族形成の新たな困難. まとめ