出版社コメント情報
〈デモでたたかう若者は何を守りたかったのか〉絶望的な状況にあっても人々は、文学を読み、音楽を聴き、未来を思い描く。迷いや葛藤を抱えて生きる人々、そして失われゆく都市の姿を内側から綴ったノンフィクション。-それでも香港はそこに生きる人が愛さずにはいられない文化が息づく街である。本土に呑まれていく旧植民地の矛盾や葛藤、そして魅力を柔らかく繊細な感性で描く。--都市から自由が消えていく様に、ともに迷い、引き裂かれつつも、 そこで生きようとする人々の姿に迫っていく。ミレニアル世代の著者が記録する激動の一九九七年から二〇二〇年。