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絵画は小説より奇なり 一八世紀と一九世紀のイギリス絵画を読む

絵画は小説より奇なり 一八世紀と一九世紀のイギリス絵画を読む

商品コード:X1009784756622822

  • 著者小野寺玲子/著
  • 出版社名ありな書房
  • ページ数322P 22cm
  • ISBN978-4-7566-2282-2

販売価格4,950円(税込)

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出版社コメント情報

「事実は小説より奇なり」──人口に膾炙したこのフレーズの起源は、イギリス・ロマン主義の詩人バイロンであるらしい。美貌の少年ジュアンの女性遍歴を軸に展開する未完の長詩『ドン・ジュアン』第一四巻において、人生を破滅に導く危険な情事は、すべてほんの些細な偶然から始まる、それは不思議ではあるが本当のことであり、本当のことは作り話より不思議なのだ、と語られる。それから七十数年後、アメリカの小説家マーク・トウェインは次のようなウィットに富んだ格言を導いた。「事実は小説より奇なり。しかしそれは、小説は起こりそうなことに終始しなければいけないが、事実にはその必要がないからだ」。そして……「絵画は小説より奇なり」──一八世紀後半から一九世紀末にいたるさまざまな作品について、その不思議を論じてきたが、……この時代の動向をより複眼的にとらえると見えてくる──イギリス絵画の不思議と驚きが! トマス・ゲインズバラの描く少年の衣裳とモデルの謎の、ウィリアム・ブレイクの中世彩飾写本の、リチャード・ダッドの描く奇矯な妖精たちの、J・M・ホイッスラーのヴァーチャル・リアリティの、バーン = ジョーンズの描く哀しきアンチヒロインの、スペンサー・スタナップの「人生の二つの危機」の、オーガスタス・エッグの描く純愛と快楽の旅の、近代都市ロンドンを明るく暗く彩る花売娘の、イギリス近代の絵画表象の……中へ!