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写真か本物か? 見分けがつかないほど精緻で繊細なジオラマをつくり続ける情景師アラーキー。国内はもちろん、海外でも「日本に凄いジオラマビルダーがいる」と評判が広がり、テレビ番組でも「タモリ倶楽部」「マツコ&有吉の怒り新党」「中川翔子のマニア★まにある」で大反響を呼んでいる。その凄すぎる情景師アラーキーの初の著書が、この『凄い! ジオラマ』。映画のワンシーンを、その世界観までリアルに再現した「ゴッサムシティ」、作品の〝行間〟から物語がほとばしる「トタン壁の造船所」、草むらに置かれたバキュームカーだけで、昭和をするどく表現する「昭和の終わりに」など、本書にはアラーキーの代表作が惜しげもなく展開される。しかし、本書は単なる写真集ではない。作品の背景、ストーリー、生まれいずるきっかけ、さらには制作のプロセスまでが、ていねいにきめ細かくユーモラスに語られる。緻密で広大、繊細で大胆な物語がこめられた、この唯一無二の〝情景〟を、ぜひ楽しんでいただきたい。