おすすめコメント
副作用の大きい抗がん薬に代わるがんの薬物療法薬として,分子標的治療薬と免疫療法薬を中心とする,従来とは違う作用機序をもつがん治療薬剤の開発が進んでいる.これらはすでにがん領域を重点領域のひとつとして位置づけられており,すでにがん治療薬開発において中心的な役割を担うようになってきている.本書は,がん特有な生命現象にかかわる責任分子やそれらを標的にしたがん分子標的治療薬、新たな治療標的となる因子などについて,最新の知見をまとめた.がん治療薬研究の全体像だけでなく,関連する先端テクノロジー,さらには臨床開発や承認審査の概要までわかる,必読の一冊.