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1980年に発表された、巨大隕石による恐竜などの大量絶滅の仮説は、メキシコ・ユカタン半島で発見された6600万年前の巨大クレーターにより証明された。本書は、この「新天変地異説」をさらに発展させ、地球の地質学的進化を宇宙・天体研究から論じる。地球は、彗星や隕石などの上からの衝撃と、火山の噴火などの下からの衝撃に晒されている。著者は、世界各地のクレーターや地質記録を訪れ、太陽系や銀河における地球の位置づけが、この惑星の地質学と生命史の理解に必要と説く。自身が提唱するシヴァ仮説を紹介し、ダークマターによる影響の可能性にも触れる。